工芸プレス 
香港「HAUSTAGE」ポップアップストア実施風景
足立区内の製造業や製造小売業を営むモノづくり事業者が海外市場へ初挑戦
日本の商品を海外へ販売する際、まず自社の商品や技術のどのようなポイントが海外市場から評価されるのかを知ることが非常に重要とされています。「ADACHI TIDE」では、各事業者が海外のマーケットについて学ぶ機会の提供や、商品開発におけるディレクション、海外でのテストマーケティングなどを長期的に支援しています。今回、海外のニーズを把握し、商品改良およびさらなる販路開拓につなげることを目的に、中国市場のゲートウェイと言われる香港、東南アジア市場のハブであるシンガポールにて、各事業者の商品の展示販売する期間限定のポップアップストアを両地域で開催いたしました。
シンガポール「Supermama」ポップアップストア実施風景
海外パートナーのもと、香港、シンガポールでの商品ローカライズを実施。その反応は。
香港で初めてのサスティナブルショップとして位置づけられ、日本、アジア、北欧のブランドを取り扱うマルチレーベルショップ「HAUSTAGE」（https://haustage.com/）、シンガポールは、多くのシンガポールデザイナーと日本の伝統産業をつなぎ、現代のシンガポール文化を代表するギフトをプロデュースする人気のギャラリーショップ「Supermama」（https://supermamastore.com/）がポップアップストアの会場となりました。商品を海外で販売する際には、現地市場に合わせたローカライズを行うことが成功要因の一つと考えられており、今回のポップアップストアの開催にあたり、現地生活者のライフスタイルを理解し、より最適な商品へ改良するため、事前に海外パートナーによるアドバイスを経て商品改良を行った商品を展示販売いたしました。期間中は、香港「HAUSTAGE」には約3,000人、シンガポールの「Supermama」には約2,000人のお客様が来場され、足立区のモノづくりに触れていただくことができました。
海外パートナーからのコメント
- 香港「HAUSTAGE」｜マギー・ルイ氏
足立区のものづくりに関わっている事業者は、非常に多様性を持っており、今回はアパレルから食品、だるままで、バラエティ豊かな商品を展示販売し、老幼男女問わず広い層へアピールできる可能性を痛感した。
- シンガポール「Supermama」｜Founder / CEO エドウェイン・ロー氏
普段、東京を考えると、渋谷、新宿を思い浮かべることが多いが、今でもものづくりが溢れている足立区という地域があることに驚いた。伝統から工業まで、東京という国際都市でものづくりができることは強みで、ユニークなものが生み出されると思う。
香港「HAUSTAGE」ポップアップストア ワークショップ実施風景
高い評価、膨らむ可能性。足立区のモノづくりを世界へ。
今回のポップアップストアでの商品販売点数は想定以上に伸びており、各地域のパートナーからの高い評価も得ることができました。また、各地域におけるニーズがあることを把握することができたと同時に、課題も新たに見えてきました。今回得た結果をもとに、さらに商品改良を行い、海外販路開拓へ邁進していく予定です。この「ADACHI TIDE」から日本を代表するモノづくりが生まれる可能性と期待を胸に、今後の活動にぜひご期待ください。
実施内容 *順不同
■香港
期間：2021年11月1日（月）〜11月30日（火）
場所：”K11 ART MALL” 102, K11 Art Mall, 18 Hanoi Road, Tsim Sha Tsui, Hong Kong
「HAUSTAGE」https://haustage.com/
出展者（販売商品）：
・株式会社Crista（高さ5cmのミニだるま「まめはぴ」）
・T&E Japan 株式会社（ベビー用ヘアアクセサリー「まんまるリボンクリップ」）
・株式会社ヤマサワプレス（リーバイスのリメイク「デニムポケット付きTシャツ」）
・株式会社伊藤鞄製作所（「トートバッグ」）
・株式会社ワタトー（「五家宝アソートセット」）
・株式会社篠原製菓（「落下むすび」）
香港「HAUSTAGE」
■シンガポール
期間：2021年10月21日（木）〜11月21日（日）
場所：Supermama The Museum Store National Museum 93 Stamford Road, Singapore 178897
「Supermama」https://supermamastore.com/
出展者（販売商品）：
・株式会社カブ・デザイン（「足立道具店」の生活雑貨や文房具）
・有限会社椎名製作所（「盃」）
・有限会社メニサイド（紙布のカバン「shifu / KAMIHITOE」）
・ジャパンフィルター株式会社（茶漉しとグラスのセット「CHAKO」）
・株式会社オーエム製作所（アクリル製のインテリアグッズ「Btrail」）
シンガポール「Supermama」
パートナー
・香港｜「MATCH SHOWROOM」ディレクター マギー・ルイ
中国大手ファッションブランドのブランディングディレクターを経て、2014年に「MATCH SHOWROOM」を設立。世界中のデザイナーズブランドをクライアントに持つショールームビジネスを展開する。ショールームビジネスは、中国、香港、台湾の各市場でも成功し、現時点で、太平洋地域で30以上のデザイナーズブランドの卸販売を実施する。ショールームビジネスを核に、小売り拠点「HAUSTAGE」を設立し、アジア、ノルディック、日本のデザインプラットフォームの運営を行う。アパレルやアクセサリーの他に、ライフスタイル商品の市場を継続的に開拓している。
https://www.matchshowroom.com/
・シンガポール｜「Supermama」Founder / CEO エドウェイン・ロー
デザイナー、教育者、起業家であるエドウィン・ローは、2013年にシンガポールを拠点とするギャラリーショップ「Supermama」をオープン。アナログで本物のものづくりへの愛に溢れたエドウィンは、日本の多くの中小企業や多世代の伝統工芸施設のアドバイザーとしても活躍しています。常に変化し続ける市場で競争力を維持するための戦略を構築している。「Supermama」設立前は、様々なデザインプログラムの開発に直接関わっており、その中には、Experience Designのプログラムの指揮と、シンガポール理工学院のDesign Thinking認定プログラムの計画に参加。
https://supermamastore.com/
「ADACHI TIDE」実施概要
足立区内の価値ある商品・技術とそれらを生み出すモノづくり事業者の新たな挑戦を支援する「足立区海外販路拡大支援事業」のプロジェクトとして2021年7月よりスタートした「ADACHI TIDE」。「TIDE」とは、流れ、流動、上げ潮を意味しており、足立区の事業者のモノづくりを海外へ押し出す流れを作り、上げ潮にのせるイメージを持っています。 四方を川に囲まれる足立区からグローバルの海へと乗り出すためのプロジェクトとして、事業者、足立区、事務局をはじめ、様々なステークホルダーとの共創により新しい流れを生み出して参ります。 プロジェクトでは、事業者の海外販路開拓のため、商品改良の支援および中華圏市場の入り口である香港とアジア圏市場のハブにあたるシンガポールでの販売支援を3年間に渡り実施いたします。
プログラム概要
・名称 ：ADACHI TIDE（アダチタイド）
・支援期間 ：2021年7月〜2024年6月末
・主催 ：足立区
・運営委託事業者 ：株式会社Culture Generation Japan
Culture Generation Japanについて
カルチャージェネレーションジャパンは、世界に誇れる日本文化の継承と創造を目指すビジネスプロデュースカンパニーです。日本全国に息づく伝統や技術にさまざまなステークホルダーの想いを重ねながら、事業共創を通じて今の時代にあった事業を構築し、日本の文化を次世代へとつないでいきます。
会社概要
企業名：株式会社Culture Generation Japan
所在地：〒103-0006 東京都中央区日本橋富沢町11-6 英守東京ビル6階
代表者：代表取締役 堀田卓哉
電話番号：03-5614-0111
http://culgene.jp/
GIPHY App Key not set. Please check settings