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【イベントレポート】伝統工芸と先端テクノロジーによるZOZOグループのスマートテキスタイルをメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ 2022」で展示

株式会社ZOZO NEXT(本社:千葉県千葉市 代表取締役CEO:澤田宏太郎 以下、ZOZO NEXT)、東京大学大学院情報学環(所在地: 東京都文京区 学環長:山内祐平)筧康明研究室(主宰: 筧康明教授)、株式会社 細尾(本社:京都府京都市 代表取締役社長:細尾真孝)の共同研究プロジェクト“Ambient Weaving”を9月7日~11日にオーストリア・リンツにて開催されたメディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ 2022」にて公開しましたので、ご報告いたします。

 

“Ambient Weaving”は、今年6月に「STARTS Prize 2022」(※1)にてHonorary Mention(栄誉賞)を受賞いたしました(※2)。伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせたユニークなプロジェクトチームとアプローチにより、表現と技術の両面において新たな美を追求したことが評価されました。

(※1)EU Commissionが主催し、オーストリアで活動する世界的なクリエイティブ機関「アルスエレクトロニカ」が欧州委員会からの任命を受けて、アート領域における実践的な科学やテクノロジーのコラボレーションの推進を目的に実施している賞
(※2)プレスリリース https://zozonext.com/news/startsprize2022_2022620

<会場の様子>

 

 

 

3年ぶりの大規模開催となった「アルスエレクトロニカ 2022」のメイン会場であるヨハネス・ケプラー大学内で、栄誉賞を受賞した“Ambient Weaving”の3作品を展示いたしました。
ヨーロッパからの来場者が多い中、日本からアルスエレクトロニカのためのツアーが組まれるなど日本人も多く、会場全体が賑わいを見せていました。

【1. Wave of Warmth】

 

周囲の温度変化によって色が変化する西陣織。元々は黒色の織物ですが、周囲の温度が摂氏25度以上になるとロイコ染料が反応して青色に変色します。黒色の織物から、柄が浮かび上がるように青色に色彩変化する様子はとても美しく、ドラマチックです。
自由に手を置いて布の色の変化を体験できるデモンストレーションを通して、よりリアルに感じていただくことができ、テキスタイル関連企業やデザイナーも興味を示していました。

※「Wave of Warmth」の動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=HL1of6S6YoA (2022年3月公開)

【2. Drifting Colors】

 

緯糸に特殊なチューブを織り込み、毛管力を利用することで、染色と退色を何度も繰り返すことを可能にした西陣織。色水に浸すことで、まるで植物が水を吸い込むように染色し、無色の水に浸すと吐き出すように退色します。本来、西陣織は先染めした糸を織って織物にしますが、この作品では織物の状態で染色・退色ができるため、気分に合わせて自分の好きな色・デザインに何度も作り替えて楽しむことができます。
来場者からは「サステナブルな表現」「壁面に飾るととても美しいと思う」などのコメントをいただきました。会場ではライブドローイングを行ったこともあり、たくさんの来場者が作品の写真を撮影していたことも印象的でした。

※「Drifting Colors」の動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=mX6UnyONVgk(2021年6月公開)

【3. Woven Glow】

 

紐状の有機ELを織り込み、通電すると3色に発光する西陣織。緯糸にEL(エレクトロルミネセンス)の素材を織り込んで、それをコンピューターで制御することでアニメーションのように布の柄を切り替えることができます。
今回、織機の音に連動したビジュアル表現をベースに、会場での物音を検知すると、光り方が変わるインタラクションを追加。多くの来場者が、そのライブ感に興味を持った様子でした。

※「Woven Glow」の動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=Ln5xjnNR3lk(2021年7月公開)

<共同研究の成果としての“Ambient Weaving”>
“Ambient Weaving”は、2020年よりZOZO NEXT、 東京大学、細尾による共同研究プロジェクトとして開始した、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせ、機能性と美を両立する新規テキスタイルの開発に関する共同研究プロジェクトの成果物です。本プロジェクトでは、西陣織の構造や意匠に先端素材やデバイスを掛け合わせることで、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきました。その中で、従来の染色プロセスでは塗工困難な色域の温度応答性色素を定着させた引箔、布に織り込めるほど薄くしなやかな発光・透明度変化デバイスなど、動的に見た目や特性を変化させる機能を西陣織の上に付与した、新たな意匠性を有するテキスタイル制作と要素技術開発を実現しました。“Ambient Weaving” とは、この取り組みの中で生み出された「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」を指します。

■課題名        :伝統工芸と先端技術を組み合わせたスマートテキスタイルの開発
■共同研究先  :国立大学法人 東京大学 大学院情報学環(研究代表者・筧康明教授)
          株式会社 細尾(研究代表者・細尾真孝)
■URL         :https://ambientweaving.lab.zozo.jp/
 

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