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アートと文化が誰にも近い街「京橋彩区」の芸術文化講座 2023年度 上期(4月~9月)の開催計画が決定

一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント(東京都中央区京橋1-7-1 代表理事 植草 弘)は、「アートと文化が誰にも近い街」を目指し、日ごろアートに触れることのない方々にも芸術や文化に親しんで頂くきっかけを提供する無料講座「芸術文化講座」を2019年10月から開催しています。
このほど本年4月からの2023年度上期(4月〜9月、全6回)の開催計画を決定しましたのでお知らせします。今期も「アートと生活」のテーマのもと、北大路魯山人、埋蔵文化財、絵画、蒔絵万年筆、書道、フルーツカッティングに関わる専門家が日常生
活におけるアートへの気づき、アートを取り込んだ生活の楽しみ方などについて分かりやすく解説します。
なお、今期も感染防止対策をとりながら会場にお客様をお招きして開催します。
1.   2023年度上期の講座開催計画
(1) 2023年度上期テーマ:「アートと生活」

生活にアートがあると気持ちがちょっと豊かになります。
この講座は、芸術に関わる様々な専門家が、
日々を豊かにする気づきやきっかけについて、

はじめての人たちにやさしく語りかける講座です。

1.  黒田草臣氏
2.  仲光克顕氏
3.  ナカムラクニオ氏
4.  新畑泰秀氏
5.  池田明教氏
6.  篠﨑芳陽氏
7.  川澄修氏

 

 

(2) 開催日程と講座テーマ・講師
講座:毎月第3水曜日(8月は第4水曜日)18:30開始、20:00終了(予定)
会場:「ミュージアムタワー京橋」16階カフェ(東京都中央区京橋1-7-2)
形式:会場集客
 *開催当日に会場にお越しになれない皆さんのため後日、アーカイブ映像をWEBサイトにアップします。

 
○4/19水曜日  テーマ:「京橋時代に花開いた魯山人芸術」

3歳の時、大田神社の紫の杜若(かきつばた)や神宮寺山の真っ赤な躑躅(つつじ)を見て初めて美を意識した北大路魯山人。養父母を転々として20歳の時、まだ見ぬ生母に会うために、さらに書を極めたいと上京した先が京橋でした。生活のため京橋区桜橋(現 中央区)で書道教室を開き、翌年、日本美術協会の六書会展に隷書千字文を出品して褒状一等賞を受賞して、独歩の道を選びました。その後、朝鮮半島と中国へ渡り帰国後、再び京橋で書と篆刻、刻字看板で名を上げ、滋賀、京都、福井、金沢での食客時代に名作を残しました。大正8年には京橋2丁目で古美術店「大雅堂」を開店させ、翌々年にはその2階で会員制料理屋「美食倶楽部」を開業するなど、魯山人芸術の柱となる篆刻・料理・陶芸を花開かせた京橋時代の魯山人について語ります。

 講師:黒田草臣氏(しぶや株式会社 黒田陶苑代表)
1943年鎌倉生まれ。「魯山人展」「石黒宗麿展」など近現代巨匠陶芸家の企画展開催。魯山人が構えた「大雅堂」跡地に魯山人作品を扱う「魯卿あん」創業。著書に『美と食の天才 魯山人』(講談社)、『陶芸家列伝 魯山人おじさんに学んだこと』(講談社)、『極める技 現代日本の陶芸家125人』(小学館)、『備前焼の魅力探求』(双葉社)、『終の器選び』(光文社)、『名匠と名品の陶芸史』(講談社)など。沖縄藝術大学、朝日カルチャー、旅行社「魯山人紀行」、和塾の講師を勤めた。

○ 5/17水曜日 テーマ :「街に埋もれる江戸の華~京橋一丁目遺跡の発掘調査より」

2017年、京橋一丁目において江戸時代の遺跡が調査されました。調査地点は江戸時代、主に町人地だった土地に立地します。中でも特に注目すべきエリアが旧大鋸町(おがちょう)です。大鋸町とは職人の町で、大きなノコギリで木を切る大鋸職が多く住んでいたことに由来します。この大鋸町には、幕府奥絵師である江戸狩野四家の宗家である中橋狩野家の屋敷地がありました。講座では、発掘された狩野家の遺跡の様子を紹介するとともに、現代の我々が知っているようで知らない、上下水道などのインフラや建物、穴蔵などの様々な遺構や、江戸時代の人々が使っていた出土遺物について写真を交えながら解説します。

 講師:仲光克顕氏(中央区立郷土資料館 総括文化財調査指導員)
1999年立正大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻修了。学生時代より新宿区、墨田区、千代田区等で発掘調査にかかわり、2000年より中央区の専門職。専門は江戸考古学。中でも江戸の町屋や下町低地の遺跡が専門。 『江戸の開府と土木技術』『江戸の上水・下水』(吉川弘文館)、『東京都の地名』歴史地名大系(平凡社)など共著、ほかに雑誌掲載の論文なども多い。中央区では、旧浜離宮庭園や伝馬町牢屋敷跡、築地外国人居留地跡の調査や日本橋、京橋、八丁堀、湊など、区内全域で発掘調査を行っている。

○6/21水曜日 テーマ:抽象画はお好きですか? ―「分かり難い」から「見る楽しみ」へ

19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの頃のフランス、パリは芸術を生み出す活気と自由な雰囲気にも満ち溢れ、世紀初頭にはフォーヴィスム、キュビスムなどの新しい美術が芽吹いて花咲き、やがて絵画表現の到達点のひとつとして抽象絵画の誕生を導きました。その後、抽象絵画は20世紀の美術表現を主導することになりました。アーティゾン美術館はこの夏、抽象絵画の発生の前後より、戦前のフランスを中心とした興隆の動向、戦後フランスおよびアメリカの抽象絵画、さらには日本の実験工房や具体など同時多発的に、多様に展開し、次代へとつながった抽象絵画のあゆみを展観する展覧会を開催します。この展覧会の魅力をふたりでしゃべり尽くします。

 講師:ナカムラクニオ氏(美術家)
荻窪『6次元』主宰。美術家として山形ビエンナーレ、東京ビエンナーレなどに参加。2021年には東根市美術館で東北各地の市民とともに制作した器を展示する「金継ぎアンソロジー」展を開催。著書は『金継ぎ手帖』『古美術手帖』『本の世界をめぐる冒険』『チャートで読み解く美術史入門』『モチーフで読み解く美術史入門』『描いてわかる西洋絵画の教科書』『洋画家の美術史』『こじらせ美術館』など多数。

 講師:新畑泰秀氏(石橋財団アーティゾン美術館 教育普及部長/学芸員)
横浜美術館、ブリヂストン美術館を経て現職。これまで担当した展覧会に、「セザンヌ主義—父と呼ばれる画家への礼讃」展(横浜美術館、2008年)、「カイユボット展—都市の印象派」(ブリヂストン美術館、2013年)、「ジャム・セッション 写真と絵画—セザンヌより 柴田敏雄×鈴木理策」等。著書に『新古典主義の系譜』(共著、中央公論美術出版、2020年)他。

○7/ 19水曜日 テーマ :蒔絵万年筆の世界

日本の伝統工芸である蒔絵(まきえ)を施した万年筆は20世紀初頭に誕生しました。漆で仕上げた強く艶やかな軸に繊細で優美な意匠を施した「蒔絵万年筆」は、実用品としての役割を超え、日本の伝統文化を伝える美術工芸品としても世界各国で高い評価を得ています。漆を塗り重ねるほどに深みを増す色、照り映える金粉、銀粉…そして絵柄にいきいきと表現される美の世界。創業当時より100年余にわたり蒔絵万年筆を世に送り出してきたパイロットコーポレーションが、蒔絵万年筆の魅力をご紹介します。

 講師:池田明教氏(株式会社パイロットコーポレーション Namikiブランド推進室 室長)
1972年福岡県生まれ。デザイナーとして入社後、ドクターグリップ、フリクションシリーズ、色彩雫(万年筆用インキ)など、数多くのヒット商品を手がける。2008年よりデザイン室長を務めた後、2022年、日本の美しい伝統文化を伝える一級の美術工芸品として、世界各国からも高い評価を得ている「Namiki(ナミキ)」のブランドマネージャーを務める。

○8/23水曜日 テーマ:文字の起こりと書道体験講座

皆さんが普段使っている「文字」ですが、様々な書体があることをご存じでしょうか。またパソコンや携帯電話の普及によって、文字を書く機会が少なくなっている昨今、筆を持つ機会はほとんどないことでしょう。この講座では文字の起こりや歴史に触れながら、実際に筆を持っていただき一つの作品を作ります。上手下手は全く関係ありません。筆を使って皆さんの好きな文字を自由に書いてみましょう。

 講師: 篠﨑芳陽氏(書家 玄筆会所属 謙慎書道会理事)
有岡しゅん崖(しゅんは「夋」に「阝」)に師事。漢字師範、硬筆師範取得。読売書法展、謙慎書道展参加、受賞多数。1990年から仲良書道会主宰となり教室を開く。2019~2021年、謙慎書道展にて3年連続で「特選」受賞。2023年現在、謙慎書道会理事を務め、海外旅行客や大使館を対象とした体験教室を開催する等、書道の普及活動に精力的に取り組む。

○9/20水曜日  テーマ:フルーツ教室 —フルーツの魅力を知る—

京橋千疋屋は1881年の創業以来、果物をいかにおいしく召し上がっていただくかを常に考えてきた「果物専門店」です。果物の美味しさを引き出すこだわりのフルーツカットの実演のほか、多くの人に美味しいフルーツ届けてきた千疋屋の成り立ちや、国産フルーツをはじめとした世界中のフルーツの歴史や栽培方法、流通など、果物の世界を余すことなくご紹介します。明日からフルーツを食べるのがもっと楽しみになる、日々の食卓を鮮やかに彩る、見て美しく、食べて美味しいフルーツの魅力をお届けします。

 講師:川澄修氏(株式会社京橋千疋屋 営業部 飲食マネージャー)
國學院大学卒業後イギリス(ロンドン)へ3年間留学。2004年 株式会社京橋千疋屋へ入社 キッチンスタッフとして従事し小田急百貨店町田店店長、表参道原宿店店長を経て現在、パーラー部門をまとめるマネージャーとして勤務。

 
(3) 講座の申込み
Peatixにて先着順で申込みを受け付けます。各回ごとに定員を設けますのでご注意ください。
4/19(水)開催回については3/15(水)より受付を開始し、5/17以降の開催回については1ヵ月前より受け付けます。

2. 芸術文化講座について
「芸術文化講座」は京橋彩区の活動の一環として開催している無料講座で、2019年10月の第1回以来38回開催。
これまでに約28,000名の方々に参加・視聴いただいています。

 
*京橋彩区WEBサイト 芸術文化講座(https://kyobashi-saiku.tokyo/event/)にて過去に開催した講座のレポートを公開しております。2020年5月13日以降開催回は同サイトにてアーカイブ動画をご視聴頂けます。

2023年上期についても開催後にアーカイブ映像をアップします。

3.京橋彩区について
京橋彩区は2016年3月に都市計画決定された「京橋一丁目東地区」の文化貢献施設部分の総称です。ミュージアムタワー京橋の低層部に2020年1月にオープンした「アーティゾン美術館」、2024年に竣工するTODA BUILDING内にオープン予定の文化貢献施設、そして中央通りに面した間口120メートルの広場などを中心に構成され、「アートと文化が誰にも近い街」を目指して活動を推進しています。

 
*詳しくは京橋彩区WEBサイト(https://www.kyobashi-saiku.tokyo/)を参照下さい。

                                            以上

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