工芸プレス 三谷産業株式会社（本社：石川県金沢市／代表取締役社長：三谷 忠照、以下 三谷産業）と公立大学法人金沢美術工芸大学（石川県金沢市／理事長：山崎 剛、以下 金沢美術工芸大学）は、産学連携事業として実施しているアーティスト・イン・レジデンス プログラム「Artist in 金澤町家」において、3人目の滞在アーティスト テディ・サンチェス氏が2023年7月1日より活動を開始したことをお知らせします。
■アーティスト・イン・レジデンス プログラム「Artist in 金澤町家」とは
「アーティスト・イン・レジデンス」とは、アーティストを一定期間、ある土地に招聘し、その土地の文化や環境の中でインスピレーションを受けながら創作活動を行う事業です。「Artist in 金澤町家」は、金沢の文化的景観を形成する歴史遺産の金澤町家を海外アーティストの活動拠点として活用し、アーティスト自身が金沢の街並みや文化・歴史等からインスピレーションを得て創作活動に取り組むものです。また、金沢美術工芸大学の学生との交流の機会も創出し、教育の国際化にも寄与しています。
これまではリュディヴィーヌ・グラジ氏（景観設計家）、セバスチャン・デプラ氏（編集者・美術印刷専門家）を招聘し、今回は3人目の招聘アーティストとなります。アーティストはフランスのヨーロッパ・外務省の文化機関であり、アンスティチュ・フランセ日本の支部の一つであるアーティスト・イン・レジデンス「ヴィラ九条山」（京都府京都市）との連携により招聘しています。
■滞在アーティストについて
テディ・サンチェス（Teddy Sanches）氏、デザイナー／ダンサー
分野：ファッション（デザイン、テキスタイル、パフォーマンスなど）
滞在期間：2023年7月1日～7月31日
©Deicy Sanches
■プロフィール
2019年、パリ国立高等工業デザイン学院（ENSCI-Les Ateliers）卒業。
2020年、卒業制作として、パリ、ポンピドゥー・センターで、ダンスとアートをミックスしたプロジェクト《Envahisseurs (オンバイサー)》を発表。
また、2020年にデザインスタジオ《Hall Haus》を共同設立し、イケアやナイキ、MOBILIER NATIONALなどとコラボレーションしている。
滞在中の活動内容
金沢市の伝統である出初式での加賀鳶梯子登りに着想を得たダンスパフォーマンス制作のためのワークショップを行います。衣装は、金沢美術工芸大学の工芸科染織コースの学生によりデザイン、制作され、ダンス部のダンサー達と振付を考えます。7月18日（火）18:00より、大学エントランスホールにてパフォーマンスを行います。
©Teddy Sanches
■アーティストの活動拠点となる金澤町家について
アーティストが滞在する金澤町家は、金沢美術工芸大学から徒歩数分の距離にあり、昭和10年にこの場所へと移築された物件です。三谷産業所有のもと、文化遺産である町家の風情を最大限に生かした保全・維持を目指しており、海外の方が暮らしやすい設備をはじめ、活動の場・交流の場としても使いやすいよう環境を整えています。
なお、「Artist in 金澤町家」は、三谷産業が所有する金澤町家を活用して、一般財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団が運営を行っています。
1F 広間
1F 縁側
2F リビングルーム
三谷産業と金沢美術工芸大学は、今後も「Artist in 金澤町家」の活動を通じて、金沢が誇る文化遺産を利活用しながら新しい刺激を街に取り入れ、世界の交流拠点都市・金沢の実現に向けて努めてまいります。
関連資料
・2021年2月18日公表「アーティスト・イン・レジデンス プログラム「Artist in 金澤町家」を実施決定」
https://www.mitani.co.jp/application/files/4716/1362/6572/210218.pdf
・2022年11月2日公表「アーティスト・イン・レジデンス プログラム「Artist in 金澤町家」海外アーティストが11月7日から活動開始」
https://www.mitani.co.jp/application/files/3716/6736/4308/221102.pdf
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