「リッチモンドホテル青森」 は、開業13年を迎えるにあたり、ビジネスと観光目的の宿泊客へ向けて、心地よい滞在環境を提供するというホテル本来の機能に加え、青森の伝統工芸や文化との出会いを提供する場としての役割を果たします。
施設名 リッチモンドホテル青森
住所 〒030-0861 青森県青森市長島1-6-6
TEL 017-732-7655
URL https://richmondhotel.jp/aomori/
リニューアルコンセプトは、Encounter with TSUGARU Traditional
青森県の西側を占める津軽地方の中心地である青森市は、新旧の建築や自然の名所が多数存在する東北有数の観光地です。しかしながら、こぎん刺しや津軽塗り、あけび蔓細工など何百年も前から受け継がれてきた伝統工芸品は殆ど知られていません。
全国に43か所あるリッチモンドホテルでは、計画的な改修計画が現在進んでいますが、今回アクタスがコンセプトメイクと空間プロデュースを手掛けたリッチモンドホテル青森は、地域の伝統工芸や文化と出会い、ひいては伝統産業の活性化の一翼を担う 「地域に根差した情報発信と出会いの場」 というもう一つの役割を持った新形態のホテルへと進化します。
リッチモンドホテル青森
ホテルのロビーを知的体験の場に
伝統を守りながら今の時代に合わせてアップデートを続ける津軽のローカルなものづくりを、リッチモンドホテル青森を訪れる人々にぜひ知ってほしいという思いから、ロビーを中心に伝統工芸品を体感できる空間、地域の文化や魅力を集め伝える場としてデザインいたしました。
そして、これらを上質な環境で寛ぎながらご覧いたくために、同じくクラフトマンシップの伝統を持つ北欧インテリアでコーディネートしました。リッチモンドホテル青森のロビーは、北欧のあたたかみのある照明や家具に囲まれながら、素朴で味わい深く、作り手の個性やユーモアに触れる工芸品とともに、これまでにない知的体験の場となっています。
リッチモンドホテル青森|5Fロビー
ビジネス、レジャー双方の滞在者にむけたロビーラウンジ
|ビジネス目的のお客様へ向けて
待ち時間やテレワークなど、ホテルにおいて一時的に使われるロビーを、居心地の良いラウンジ空間に。インテリアを通して「住」の側面から豊かなライフスタイル提案を続けてきたアクタスが、落ち着いて過ごせる「家」のようなロビーを作りました。
ロビーのインテリアには青森の伝統工芸品と、アクタスが強みとするヨーロッパ家具を中心に採用。青森にまつわる工芸や文化、インテリアに関する書籍、パネル等をディスプレイすることにより、忙しいビジネスパーソンがホテル内で知識や気づきを得られる機会をご用意しています。
|レジャー目的のお客様へ向けて
ローカルな情報収集の場としてロビーをご利用いただけるよう、展示している伝統工芸品にはそれらの歴史や背景、工夫などの情報を伝えるウェブページのQRコードを設置。リッチモンドホテル青森は、地域の「入り口」として奥行きのある情報を提供します。
ディスプレイや関連書籍をゆっくりご覧いただけるカウンター席やソファなどを設置。リビングのようにゆったりとお過ごしいただけます。また、地元出身のスタッフを通して「地域」との出会い、コミュニケーションが生まれる空間設計としています。
ビジネス目的でも、レジャー目的でも、ただ宿泊する通過点に終わらせず、地域の伝統工芸やデザインの魅力を知り、滞在がより充実し、次の滞在が楽しみになるようなホテル体験を提供します。
リッチモンドホテル青森|5Fロビー
津軽の伝統工芸との協業
今回のリッチモンドホテル青森のリニューアルコンセプトである「 Encounter with TSUGARU Traditional」を
実現するために、ロビーや客室各所に、青森の伝統工芸品との出会いの場を設けています。
ホテル滞在者に、青森の伝統工芸品の魅力を知ってもらうために、生活に取り入れやすいものをセレクトしたり、作家や工房に依頼して特別に制作したものを展示しています。
津軽塗や、あけび蔓細工、竹籠などは本来の姿のまま展示し、こぎん刺しは現代的なエッセンスを少し加え、空間に馴染むよう特別に制作を依頼。ねぶたの置物も、さりげなくねぶたを表現できるよう、ねぶたの技法を
使った和紙を用いて本ホテルの為に製作しました。
また、館内の各階表示にはこぎん刺しを、ロビーにはりんごの収穫から貯蔵用として使用されているりんご箱からインスピレーションを得たシェルフを設置し、青森の伝統工芸品とともにディスプレイしています。
こぎん刺しを使用した館内各階表示
りんごの木を利用したバゲージスタンド
こぎん刺しのクッション
客室にも津軽の伝統工芸×北欧インテリア
窓からねぶた祭りを見渡せる特別客室をアクタスが空間デザインを行い、
「ロイヤルコーナーツインTSUGARU」としてフルリニューアルいたしました。
自然を感じる色彩と、建築的な思考に基づいたシンプルで美しいデザイン、優しい手触りと木の温もりを感じる北欧テイストのタイムレスな家具や照明をセレクトしました。
さらに、ロイヤルコーナーツインTSUGARUには、豊かな彩りと季節感を演出する津軽びいどろのグラスやこぎん刺しのクッション、津軽塗の代表的な4種類の技法(唐塗、七々子塗、紋紗塗)を用いたアートピースを飾り、上質なホテルステイに彩りを添えています。
客室|ロイヤルコーナーツインTSUGARU
客室|ロイヤルコーナーツインTSUGARU
他全室には、こぎん刺しをモチーフにデザインしたオリジナルのカーテンやアクセントクロスを採用しました。
客室に滞在している時間で青森を訪れたことを感じることができる、「リッチモンドホテル青森」ならではの空間が完成しました。
こぎん刺しをモチーフにしたカーテン、アクセントクロスを採用した他一般客室
<ホテル概要>
【名称】リッチモンドホテル 青森 客室数175室
【TEL】017-732-7655 各ホテル共通ご予約専用(受付時間 9:00~21:00) 050-3183-0414
【住所】 〒030-0861 青森県青森市長島1丁目6−6
【交通アクセス】JR「青森」駅【東口】より車で5分/徒歩で 約15分
【公式サイト】https://richmondhotel.jp/aomori/
【ディレクション・デザイン】株式会社アクタス
【インテリアプランニング協力・キュレーション】
gallery stoop(https://stoop.jp/)、F-BEYOND(https://f-beyond.com/)
<ホテル内の津軽伝統工芸品ならびに地場協力先>
階数表示・客室クッション・5F展示品 : こぎん刺し(弘前こぎん研究所:https://tsugaru-kogin.jp)
コーナーツイン 壁面アート・コースター・5F展示品 : 津軽塗り(津軽塗り職人の相馬作)
コーナーツイン トレイ : ブナコ(https://www.bunaco.co.JP)
コーナーツイン カップ・5F展示品 : 津軽焼(津軽千代蔵釜:https://tsugaruyaki.com)
コーナーツイン コップ・5F展示品 : 津軽びいどろ(北洋ガラス:https://tsugaruvidro.jp)
5F展示品 : 金魚ねぷた(津軽藩ねぷた村:http://neputamura.com)
5F展示品 : あけび蔓細工(宮本工芸: https://www.miyamoto-akebikougei.com/shop)
5F展示品 : 津軽竹籠
5Fレセプションバゲージ台 : 有限会社 木村木品製作所 (http://www.kimumoku.jp/)
コーナーツイン・5F:選書(まわりみち文庫:https://detourbooks.official.ec/)
株式会社アクタスについて
「豊かなくらしとはただ消費を繰り返すことではなく、作り手の顔が見える製品とできる限り長い時間を過ごすこと」創業メンバーが残したこの言葉を現在にも受け継ぎ、1969年の創業以来、欧州のモダンインテリアをいち早く日本のマーケットに広めてきました。
アクタスはライフスタイルストアという独自の立ち位置をとり、“丁寧なくらし”というテーマのもと、永く使い続けることのできる良質なデザインのヨーロッパの家具、オリジナル家具、インテリア小物、アパレル、グリーンの提供までライフスタイル全般をサポートします。また、環境負荷を最小限に抑えたサステナブルなサプライチェーンを運営し、独自のサーキュラーエコノミー推進にも取り組んでいます。
<事業内容>
ヨーロッパを中心とした家具、テキスタイル、インテリア小物全般の輸入販売
物販店と併設した本格レストラン及びカフェの飲食業
オリジナルアパレルアイテム、インドアグリーンに特化した植物ならびに関連品の販売
全国主要都市のインテリアショップへの卸売
ハウスメーカー、マンションデベロッパー等への販売
各種大型施設(ホテル、公共施設、教育施設、オフィス)のインテリアデザイン、設計、施工
個人向け住宅のリノベーション設計、施工
本社:東京都新宿区新宿2-19-1 BYGS新宿ビル 12階
公式URL:https://www.actus-interior.com/
<アクタスコントラクト(対法人)事業について>
アクタスのコントラクト部門は、様々な公共空間、商業空間の内装プランから施行、納品まで、案件ごとのマネージメント体制でアウトプットを行うプロフェショナル集団です。
具体的には、学校、図書館などの教育施設。劇場、美術館、教会、病院、養護施設などの文化福祉施設。ホテル、旅館などの宿泊施設。レストランやオフィス、スポーツ施設なども手がけています。最も強みを発揮する分野である大手ハウスメーカー、マンションデベロッパーに向けた住宅の内装提案やマンションモデルルームのコーディネイトは年間約100例にのぼります。
リテール事業で得たノウハウで、時代のトレンドをタイムリーにコントラクト物件に採り入れたり、幅広い製造拠点や流通チャネルを生かした家具や什器の造作、オリジナル開発にも力を発揮しています。クライアントへは、このリテール事業とのシナジーを活かした付加価値の高い空間提案並びにサービスをご提していします。
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