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【京都岡崎 蔦屋書店】日常やネット上のモチーフや風景、記号を解体し、再構築して作品を紡ぎ出す斉木駿介の個展「BAD TRIP VR」を3月17日(金)より開催

京都岡崎 蔦屋書店(京都市左京区ロームシアター京都 パークプラザ1階)は、2023年3月17日(金)~4月3日(月)の期間、現代アーティスト・斉木駿介の個展「BAD TRIP VR」を開催します。リアルとデジタルが融合する現代の暮らしをパラレルに表現し、作品を通じて問いかけます。

 

「BAD TRIP VR」970×1940mm oil and acrylic on canvas 2023「BAD TRIP VR」970×1940mm oil and acrylic on canvas 2023

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/art/32020-0947430227.html​

  • 概要

斉木駿介は1987年、福岡県生まれ。九州産業大学大学院博士前期課程芸術研究科美術専攻修了後、福岡を拠点に精力的に制作・発表を続けるアーティストです。斉木は、作品のなかで日常の中やネット上のモチーフや風景、記号を解体し再構築しています。リアルとデジタルが融合する現代の暮らしの中で、私たちが目にする情報は重大なこともささいなことも同じようにタイムラインを流れてゆき、次々と現れては忘れ去られていきます。そんな日常生活の曖昧さを、斉木は独特の感性ですくい上げ、現代社会の膨大な情報の海に消えて行ってしまう私たちの日常を鮮やかに描き出し、私たちに記憶の一片として強い印象を与えます。
今展示では、新作11点を含む全15点の作品を展示発表します。いつかどこかで見たような記憶の断片を揺さぶる斉木駿介の作品世界をどうぞお楽しみください。
 

  • 本展に寄せて

2020年 世界は新型コロナウイルスによるパンデミックで自由に移動したり会話をしたりリアルにコミュニケーションをとる事が困難な時代となりました。予定されていた東京オリンピックは延期となり、ショッピングモールは閉鎖され仕事は可能な限りリモートワークとなりました。
翌年東京オリンピック開催の混乱を経て一旦収束しかけたかに見えた場面で現れたオミクロン株。
これをきっかけに世界の感染者数は爆発的に増加しました。
2022年パンデミックの出口も見えない世界でロシアはウクライナへと侵攻し戦争がはじまりました。
そして2023年、WHOがパンデミックを宣言して4年目を迎えウクライナではミサイルが飛び交う現実が日常となりつつあります。

このような前置きを書いていると現実世界がまるでアニメやSFの世界のようなパラレルワールド(並行世界)に迷い込んでしまったように感じます。
リアルが制限されるほど私のインターネットに潜る時間は増えていきました。
ネットをひらけば情報は常に摂取しきれない程に溢れています。
毎日洪水のようにiPhoneに流れ込んでくる大量の情報の中を泳ぐように人差し指でページをただひたすらスクロールする日々。
私たちは何を探しているのか。
情報の海では何が真実で何が嘘なのかを見極める事も困難です。
またいくらiPhoneやPCなどデバイスが進化を続けても私たちの脳の容量はそう簡単に変わりません。
摂取し消化したのと同じ量の古い情報を私は忘れていくでしょう。
忘れた問題はまるで終わってしまったかのように錯覚します。
しかしiPhoneのディスプレイからスクロールアウトした情報は一時的に見えなくなっただけで消えてなくなったわけではありません。
パンデミックにより東日本大震災の記憶や原発の問題は更に過去のものへと追いやられていくでしょう。
大きな出来事はメディアによって記録されますが私は私の見た今の時代をジャーナリストとは違うやり方で絵画によって記録することで忘却に抵抗したいと考えています。

「to be continued」910×606mm acrylic on canvas 2021「to be continued」910×606mm acrylic on canvas 2021

  • 作品販売について

京都岡崎 蔦屋書店店頭にて、2023年3月17日(金)10:00より販売開始します。
一部作品につきましては、オンラインでも販売いたします。詳細につきましては特集ページをご確認ください。
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

「fiction-window」530×727mm acrylic on canvas 2022「fiction-window」530×727mm acrylic on canvas 2022

  • アーティスト・プロフィール

斉木 駿介(Shunsuke Saiki)

美術家。福岡県生まれ。九州産業大学 博士前期課程 芸術研究科 美術専攻 修了。

「私の絵画は現実やネット上のモチーフ、風景、記号を解体、再構築して作られています。
リアルとネットが融合する現代の日常感覚や日々更新されると同時に忘却されていく情報を絵画によって記録できないかと考えています」斉木 駿介

主な個展
2020年「スクロールする風景」Gallery Yukihira
2020年「スクショする風景」Artas gallery
2019年「日常とフィクション」新宿眼科画廊
2019年「日常とディストピア」KANZE ARTS

主な展覧会
2023年「はたからみる」CASHI 新宿眼科画廊
2022年「メランコリック日常」Artas Gallery
2021年「美術手帖ニューカマーアーティスト展」GINZA SIX 銀座 蔦屋書店
2021年「emerging artists」500m美術館
2021年「Kyushu New Art」博多阪急
2021年「dpi」KANZE ARTS
2020年「非/接触のイメージ 斉木駿介・名もなき実昌 2人展」IAFshop* ほか。

主な受賞歴
2020年「15th TAGBOAT AWARD」(審査員特別賞 塩入敏治賞)渋谷ヒカリエ
2018年「ワンダーシード2018」(入選)トーキョーワンダーサイト渋谷

主な出版物
2021年『美術手帖2月号』 ニューカマーアーティスト特集
2021年『明るい映画、暗い映画 21世紀のスクリーン革命』(渡邊大輔 著)表紙装丁 など。
 

  • 展示詳細

斉木駿介個展「BAD TRIP VR」

期間|2023年3月17日(金)~2023年4月3日(月)
8:00~20:00 ※初日のみ10:00~20:00
会場|京都岡崎 蔦屋書店  GALLERY EN ウォール
主催|京都岡崎 蔦屋書店
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内)
※フェア終了日は変更になる場合があります。

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/art/32020-0947430227.html
 

  • GALLERY EN

書店とシームレスにつながる「GALLERY EN」は、作り手が作品に込めた思いや技術を表現し、お客様にお伝えする空間です。アートや伝統工芸品を通して、「こころを動かすものとの出あい」を体感していただき、京都岡崎の地で、人と人、人とアートがつながってたくさんの縁が生まれる場所になるようにという思いを込めています。日本の工芸品や民芸品を紹介する展示スペースを「EN シェルフ」、全長9mの白壁は「EN ウォール」として、現代アート作家を中心とした作品を展開していきます。 
 

  • 京都岡崎 蔦屋書店

文化都市、国際都市 京都にふさわしく「アート」「日本の暮らし」をテーマにコンシェルジュが厳選した本や雑貨を揃えています。劇場・美術館・公園に隣接した文化空間にて珈琲を飲みながら本を読んだり、アートギャラリーや工芸ギャラリーをお楽しみ頂けます。

住所|〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都 パークプラザ1階
電話番号|075-754-0008
営業時間|店舗ホームページをご確認ください。
ホームページ| https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/
Twitter|https://mobile.twitter.com/EventKyoto
Instagram|https://www.instagram.com/kyoto.okazaki_tsutayabooks/
 

  •   ​CCCアートラボ

CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
https://www.ccc-artlab.jp/

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