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今秋、美術館「えき」KYOTO で開催!「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」

「今時こんな美しい布はめったにないのです。いつ見てもこの布ばかりは本物です。」柳宗悦(民藝運動の主唱者)

芭蕉布とは、亜熱帯を中心に分布する植物「糸芭蕉」の葉柄からとれる繊維を材料とした沖縄を代表する織物のことです。第二次世界大戦後に消滅しかけた芭蕉布を、大宜味村喜如嘉(おおぎみそんきじょか)で、糸芭蕉の畑を自ら復活させ、工房を作り、現代へと繋いだのが人間国宝・平良敏子(1921-2022 )でした。芭蕉布は、3年ほどかけて糸芭蕉を育て、収穫後の糸づくりから、染め、織りまで、膨大な時間をかけ、30近い工程を経て完成します。この貴重な芭蕉布は、喜如嘉の女性たちの努力と熱い志によって、今も大切に受け継がれています。

平良敏子肖像写真 ©鍋島徳恭 ©家庭画報平良敏子肖像写真 ©鍋島徳恭 ©家庭画報

この芭蕉布には、民藝運動を推進したイギリス人の陶芸家、バーナード・リーチが「このツバメはまるで翔んでいるようだ」と感心した平良敏子考案のツバメ柄が織られています。

芭蕉布 裂地「小鳥」(平成)©つは写真館 比嘉厚芭蕉布 裂地「小鳥」(平成)©つは写真館 比嘉厚

本展では、芭蕉布の着物、帯地、裂地や資料など約70点にわたり展覧します。会期中、故・平良敏子さんの後継者であり、喜如嘉の芭蕉布保存会会長の平良美恵子さんによるギャラリートークや講演会等も開催します。沖縄の伝統文化である美しい手仕事の魅力を存分にお楽しみください。

煮綛芭蕉布 琉装着物「黄地 絽織 経縞」(平成16年)©つは写真館 比嘉厚煮綛芭蕉布 琉装着物「黄地 絽織 経縞」(平成16年)©つは写真館 比嘉厚

芭蕉布 帯地「藍コーザー アササ」(平成)©つは写真館 比嘉厚芭蕉布 帯地「藍コーザー アササ」(平成)©つは写真館 比嘉厚

※着物「煮綛芭蕉布」10点は会期の前期(9/9-10/3)・後期(10/4-10/29)で前・後ろ身頃を替えて展示する。

【開催概要】

●会期=2023年9月9日(土)~10月29日(日)会期中無休●会場=美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)●開館時間=10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)●料金=一般:1,000円(800円)、高・大学生800円(600円)、小・中学生600円(400円)※( )は前売料金。2023年8月5日(土)より9月8日(金)まで前売券販売。販売場所:当館チケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(P994-348)、ローソンチケット(L53359 )。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。●主催=美術館「えき」KYOTO、京都新聞 ●特別協力=芭蕉布織物工房、喜如嘉の芭蕉布保存会、大宜味村 ●お問合せ=ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)美術館「えき」KYOTO公式ホームページhttps://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/   公式Twitter:@ekimuseum

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