「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」について
本コンテストは、グローバル刃物メーカーであり、縫製ハサミの開発・製造においても長年の歴史を誇る貝印が主催し、「すべての人に、最高の帽子を届ける」というミッションならびに「新しい帽子文化の創出」「帽子を作るデザイナーの育成」を目的に掲げています。2年目を迎える今年は「COME OUT OF YOUR SHELL」をテーマに、本当の自己をさらけ出す、心を開く、打ち解けるといった成句から発想を得た自由なデザインを募集する帽子※デザインコンテストを開催しました。
フランス国家最優秀職人章の称号を持つ、Hat & Head-piece designer日爪ノブキさん、日本有数の老舗帽子メーカー株式会社栗原 代表取締役社長 栗原亮さんを審査員に招き、昨年を大幅に上回る応募デザインのなかから、優秀賞として15作品を選定、本イベントにて発表を行いました。さらに、俳優の髙橋ひかるさんにもご登壇いただき、優秀賞15作品のうち1作品を特別賞「髙橋ひかる賞」として発表、帽子に関するお話や自身がつくってみたい帽子デザインを考えていただくなどのトークセッションを行いました。
本イベントで優秀賞として選ばれた15作品はこれから制作に入り、11月8日開催予定の「いい刃の日」イベント会場にて展示され、イベント当日に優秀賞作品のなかから最優秀賞作品の発表をさせていただきます。
※帽子にはハットおよびヘッドピース全般を含みます
「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」PRイベント 開催概要
・日時:2023年8月10日(木) 14:00~
・会場:赤坂ガーデンシティ16階 ベクトルスタジオB(港区赤坂4-15-1)
・登壇者:日爪ノブキさん(Hat&Head-piece designer)
髙橋ひかるさん(俳優)
栗原亮さん(株式会社栗原 代表取締役社長)
遠藤浩彰(貝印株式会社 代表取締役社長兼COO)
・内容:主催挨拶・商品紹介/「KAI Hat & Head-piece Competition」紹介
「ハットの日」に関するトークセッション/受賞式/フォトセッション/質疑応答
昨年の最優秀賞受賞作品展示
貝印株式会社 代表取締役社長兼COO遠藤浩彰 挨拶
まずはじめに、遠藤社長より挨拶をさせていただきました。
「本日は貝印主催の帽子コンテスト「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」にお集まりいただきありがとうございます。日本では家庭用包丁、ツメキリ、使い捨てカミソリが長年トップシェアとなり刃物のスペシャリストとして愛用いただいておりますが、プロ用の縫製ハサミも40年以上に渡って、アパレル業界など製造現場で縫製ハサミを提供してまいりました。
その中で、フランスで日本の人間国宝に相当する“M.O.F”を持つ日爪ノブキさんに出会い、一緒に最高の縫製ハサミを製作する共同プロジェクトが始まりました。日爪さんとの出会いによって「全ての人に、最高の帽子を届ける」をミッションに、新しい帽子文化の創出と次世代の帽子デザイナーの育成を目的としたデザインコンテストを開催させていただいております。
今年度より日本帽子協会様にも後援いただけることになりました。今後も、作り手を支援する場作りとモノ作りを通じて、サステナブルな未来に貢献してまいります。」
日爪ノブキさんご紹介/応募作品に対するコメント
遠藤社長より、日爪ノブキさんについて「日爪さんはフランスで日本の人間国宝に相当する、“M.O.F”を受賞した、世界で活躍する帽子デザイナーの一人です。エルメスやクリスチャン・ディオール、ロエベなどからコレクションの帽子製作の依頼が入るなど、若くして世界の名だたるラグジュアリーブランドから才能を認められ、現在も第一線でご活躍されています。さらに、世界の名だたるセレブリティー向けにも帽子を製作しておられます。」 と紹介がありました。
日爪さんからは「今年は昨年を大幅に上回るご応募をいただいたということを大変嬉しく思います。そして、2回目の開催になりますが海外からの応募もあり、コンテストが大きくなっていっていること、そしてグローバル化してきていることを感じました。」とコメントいただきました。
髙橋ひかるさんご紹介&トーク
さらに、特別審査員として髙橋ひかるさんに涼し気な浴衣×帽子の素敵な装いでご登壇いただき、特別審査員に就任した時の心境などをお話しいただきました。「特別審査員の打診を受けた時は審査員として選んでいただけたことに対する喜び半分、あまり経験したことがない役割に対する不安半分という気持ちでした。しかし、応募してくださった方の想いに正面から向き合うことで、重みを感じながら皆さまの発想や着眼点を楽しく拝見させていただきました!元々、貝印さんの商品を使わせていただいるので、身近な存在の貝印さんが主催するこういったコンペティションの審査員として選んでいただけるということはとても嬉しかったです!」
また貝印の商品を普段からご使用いただいており、「最近は”KOBAKO“をよく使わせていただいております。コンパクトミラーに拡大鏡とLEDライトがついているので、暗いところでも使うことができ、とても使いやすくて毎日持ち歩いてます!その他にもヘアブラシも使っています。優しく頭皮の血流を流してくれ、男女問わず使えるデザインになっているのでぜひ使ってほしいです。」とコメントいただきました。
「ハットの日」トークセッション
■帽子選びのこだわりについて
髙橋ひかるさんに帽子選びのこだわりについてお話しいただきました。「普段、何気ない日常とかにお出かけする際にワンポイントアクセントを入れるために被ったりしますね!こだわりポイントは自分の顔の形に合うものを探して、自分の持ち合わせている服やアイテムとの相性は考えながら選びます!」
■テーマ「COME OUT OF YOUR SHELL」にかけた、殻を破ったエピソード
今回のコンテストのテーマである「COME OUT OF YOUR SHELL」にかけて、ご自身が、殻を破ったなと感じた
瞬間のエピソードをお話いただきました。
遠藤社長からは「Blue Ocean Wave(ブルーオーシャンウェーブ)」、110周年の社員旅行でハワイに行った際に行った副社長就任時のプレゼンテーションについて、約800人の前で未来に向けたプレゼンテーションを行ったことが、自分の殻を破った瞬間になったとお話しいただきました。
日爪さんからは「エルメスの帽子製作」についてお話しいただき、「パリコレクションの作品制作を行いましたが、見えない部分を縫う工程があり、魔法の領域でした。裏側が見えてないなかイメージをすることで縫うことができ、人間のポテンシャルを感じた経験になりました。」
髙橋ひかるさんからは「脱!美少女コンプレックス」についてコメントをいただきました。「芸能界に入るきっかけが美少女コンテストのグランプリ受賞ですごく名誉でありがたいことなのですが、美少女コンテストグランプリの髙橋ひかるさんですと紹介されることが多くなってしまい、自分が何者かと考えることがありました。その時に自分のやりたいこと、ありのままの姿でどんどん変わっていいんだなと思い、美少女コンテストの時から成長している姿をお見せしたいなと思うようになりました。」
■髙橋ひかるさんが「つくってみたい!」と思う帽子デザインの紹介
続いて、髙橋ひかるさん自身がつくってみたい帽子について「パーツ着脱でデイリー&ドレッシー」と記入いただきました。「レースなど着脱可能で、気分やその日のファッションに応じてアレンジできる、自分らしいファッションを表現できる帽子を作ってみたい。」とお話しいただきました。
「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」授賞式
「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」授賞式では、優秀賞15作品と、そのなかより選ばれた特別賞「髙橋ひかる賞」1作品を発表いたしました。ステージには遠藤社長をはじめ、特別審査員の髙橋ひかるさん、審査員の日爪ノブキさん、さらに株式会社栗原 代表取締役社長の栗原亮さんにも加わっていただいての進行となりました。
■優秀賞15作品発表
優秀賞15作品の発表を行い、受賞作品を見た4名の登壇者の方々にそれぞれ感想を伺いました。
髙橋ひかるさんは「デザインから個性が溢れていて、作品コンセプトも聞いてわくわくします。しめ縄など日本の工芸品が使われていたり、リボンを解く瞬間など、なかなか着目できないシーンにも注目していて驚きました。」、栗原さんからは「既存の帽子の枠を打ち破る作品が多いと感じました。」とお話しいただきました。最後に日爪さんに「前回から大変多くの応募をいただき、明らかに全体のレベルが上がっていますね。このデザインが出来上がったときを想像するととてもわくわくします。皆さんの完成品を拝見させていただくことを楽しみにしています。」とコメントいただきました。遠藤社長からは「多くのご応募、誠に感謝申し上げます。デザインからの実制作も非常に大変かと思います。11月のイベントでのお披露目も皆さまと一緒に楽しみにしたいと思います。」と総評いただきました。
優秀賞受賞者には貝印の縫製ハサミを贈呈、さらに優秀賞に選ばれた15作品は、デザインした帽子を実際に制作していただき、11月8日の「いい刃の日」イベント当日において、最優秀賞作品の発表をさせていただきます。最優秀賞に選ばれた1名にはパリ・ファッションデザイン研修を贈呈します。
尚、優秀賞作品の制作に関しては、1作品につき最大2万円までの制作費用を負担いたします。
■特別賞「髙橋ひかる賞」発表
優秀賞作品の発表後、そのなかより特別審査員の髙橋ひかるさんが選んだ「髙橋ひかる賞」をご本人より発表いただきました。髙橋ひかるさんは、山口空叶夢さんの作品『OVER DRIVE』を選定されました。
「繭の中で自分だけのインスピレーションを育てて孵化を待つ「何か」にすごく惹かれます。使う素材も環境に優しく、またデザインイメージにぴったりな、アイデアや発想が詰まった古紙を使われる点も素敵だなと思いました。 この作品の力で、自分の隠し持つ才能や魅力と向き合い解き放つための気づきとなってくれる素敵なデザインだと思います。実際の完成した作品が楽しみです。」とコメントをいただきました。
山口 空叶夢さんの作品 『OVER DRIVE』
「KAI Hat & Head-piece Competition 2023」優秀賞・特別賞 受賞作品(敬称略・順不同)
登壇者プロフィール
日爪ノブキ(ひづめ のぶき)さん
2004年に文化服装学院アパレルデザイン科を首席で卒業後、渡伊。イタリアのメーカーよりアンダーウェアのデザイナーとしてコレクションを発表する。帰国後、国内外の舞台やミュージシャンの帽子・ヘッドピースを手がけ、同時にアーティスト活動として「NOBUKI HIZUME」を展開。2009年よりフランスに拠点を移し、数々のグランメゾンのパリコレクション用の帽子を手掛けている。2019年、フランス国家最優秀職人章※に認定。同年、帽子ブランド「HIZUME」をスタートさせる。FW22、FW23のLOEWEのコレクションにおいては伝統的な帽子作りの技術を生かし洋服作りにも挑戦している。
※フランス国家最優秀職人章(Meilleur Ouvrier de France:MOF)は、フランス文化の継承者にふさわしい高度な技術を持つ職人に授与される称号で、日本の重要無形文化財(通称、人間国宝)認定制度に相当すると言われている。
栗原亮(くりはら とおる)さん
株式会社栗原 代表取締役社長、兵庫県出身。
青山学院大学卒業後、大手アパレルメーカーのワールドに入社。
その後、家業の栗原に入社し、「裏原宿」と呼ばれる地域にオープンした、カジュアルな帽子専門店「OVERRIDE」を成功させる。以降、直営店による多店舗展開を実現する。2003年、社長に就任。
髙橋ひかる(たかはし ひかる)さん
2001年9月22日生まれ。滋賀県出身。2014年、「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞。2016年、映画「人生の約束」で俳優デビュー。主な出演作に、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、NTV「俺のスカート、どこ行った?」、TBS「村井の恋」主演、WOWOW「青野くんに触りたいから死にたい」、WOWOW「早朝始発の殺風景」、映画「おそ松さん」(2022)、ミュージカル「リトル・ゾンビガール」など。その他にもバラエティー、ラジオ、モデルなど幅広く活躍。
2023年8月5日スタート 土曜ナイトドラマ「ハレーションラブ」(テレビ朝日系 毎週土曜23:30~)にてテレビ朝日ドラマ初出演にして初主演を務める。2023年10月、舞台演劇番組イベント生配信ドラマ「あの夜であえたら」の出演を控える。
オフィシャルサイト:https://www.oscarpro.co.jp/talent/hikaru_takahashi/
貝印株式会社
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業。現在、生活に密着した刃物を中心とするカミソリ、メンズグルーミング、ツメキリなどの身だしなみやビューティーケア、包丁をはじめとする調理・製菓、医療用など1万アイテムにもおよぶ商品を展開し、商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を行っているグローバル刃物メーカー。
本社:東京都千代田区岩本町3-9-5
代表取締役社長兼COO 遠藤 浩彰 https://www.kai-group.com
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