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高円宮妃久子殿下の書籍『鳥と根付 春秋の物語』発刊のお知らせ

株式会社ハースト婦人画報社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ニコラ・フロケ)は、高円宮妃久子殿下による新刊『鳥と根付 春秋の物語』を、2022年5月30日(月)に発刊いたします。妃殿下みずからが撮影された鳥と根付の写真と、執筆なさった珠玉のエッセイを通じて、環境保全問題や伝統文化の継承の意義などを学ぶことのできる一冊です。

高円宮妃久子殿下が月刊『婦人画報』にご寄稿されている連載「レンズを通して」。2022年で12年目を迎えた人気連載です。この巻頭連載の2016年から2021年までに掲載されたうちから抜粋し、『鳥と根付 春秋の物語』という1冊にまとめました。約60本の連載を、「環境保全問題」「伝統の継承」といったテーマ別に再編集し、書籍化しています。
妃殿下が、みずから望遠レンズを駆使して、撮影されるダイナミックな鳥の写真、接写レンズでとらえられる生き生きとした表情の根付の写真を生かすため、単行本としてはやや大きめの判型を採用。久子さまの含蓄溢れる珠玉のエッセイとともに、学びと気づきの多い一冊となっています。

表紙は愛らしいエナガのカット。表紙は愛らしいエナガのカット。

 

 

大阪芸術大学の現役学生がブックデザインを担当
本書籍は大阪芸術大学デザイン科の現役学生とのコラボレーション作品でもあります。さまざまな協動プロジェクトを試みる大阪芸術大学が、ブックデザイン分野での新たなプロジェクトとして、デザイン学科長の高橋善丸教授の指導のもと、5人の学生が集いました。学生たちは、約1年をかけて、表紙から中面までのデザインを担当。試行錯誤を繰り返しながら実地での学びを通じ、一冊の本にまとめています。

 

わずか3.5㎝の根付に、豊かな表情が描かれている。わずか3.5㎝の根付に、豊かな表情が描かれている。

 

 

いま、日本人として知っておきたいテーマによって連載を再編集
ご公務で海外にお出向きになることの多い妃殿下ならではの「鳥との海外での出会い」や、日頃より研究を続けられている環境保全問題について語る「根付と考える環境」、日本文化の継承を取り上げる「根付 日本の佳きもの」など、9テーマにもとづき章立てし、連載を再編集しました。久子さまの温かい視点と、問題の背景を読み解く含蓄のあるエッセイは、ウィットにも富み、私たちに多くのことを教えてくれます。

公園などでよくみかけるコブハクチョウは、実は外来種。自然の営みから多くを学ぶ。公園などでよくみかけるコブハクチョウは、実は外来種。自然の営みから多くを学ぶ。

 

 

写真の迫力を堪能できる判型の大きさ
本書で注目すべきは、妃殿下のカメラワーク。600㎜以上の超望遠レンズから、16㎜の超接写レンズまでを自在に駆使なさって撮影されたダイナミックな写真は、思わず息をのむほどの迫力です。撮影のバックグランドまで繊細に配慮されたカットを見たのち、撮影背景を物語るエッセイを読むことで、改めて撮影現場の息遣いを感じることができます。

ダイナミックな鳥の様子をとらえたみごとなカメラワーク。ダイナミックな鳥の様子をとらえたみごとなカメラワーク。

 

豊かな季節の移り変わりと、日本の文化の奥深さを感じられる一冊です。

版元:ハースト婦人画報社
出版日:2022年5月30日
判型:A4変形(288×225㎜)
仕様:並製/カバー、全ページカラー
ページ数:本文208P
定価:2,950円(本体価格2,682円)
章立て:
鳥1章「海外での出会い」ポーランドやアイルランド、イギリスでの鳥の生態等
鳥2章「鳥と環境」シジュウカラガンの再来、日本の鳥を巡る環境等
鳥3章「鳥の子育て」托卵する鳥される鳥、雛を守るための威嚇と攻撃等
鳥4章「鳥の特性」羽根の色、猛禽類の鳴き声等
鳥5章「親しみある鳥」雀や雉、トンビと鷹等
根付1章「根付と考える環境」アファンの森、水源を巡る環境等
根付2章「根付と季節」菊・桃の季節、干支の根付等
根付3章「根付の洒落味」妖怪の根付、超絶技巧を用いた根付等
根付4章「日本の佳きもの」日本文化について、歌舞伎の根付等
巻末にかえて 塚本邦彦先生(学校法人塚本学園理事長、大阪芸術大学長)、中村浩志先生(中村浩志国際鳥類研究所代表理事)、渡邊正憲先生(日本根付研究会理事) からのお言葉

■ハースト婦人画報社について
株式会社ハースト婦人画報社は、テレビ、新聞、雑誌、情報サービスなどを展開する、アメリカ最大級のメディアグループ、ハーストの一員です。1905年に創刊した『婦人画報』をはじめ、『ELLE(エル)』、『25ans(ヴァンサンカン)』、『Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー)』、『MEN’S CLUB(メンズクラブ)』などを中心に、ファッション、カルチャー、デザイン、フード、ウエディングなどに関する雑誌の発行と多数のデジタルメディアの運営を手掛けています。近年はメディアの領域にとどまらず、『ELLE SHOP(エル・ショップ)』などのEコマースの運営、クライアント企業のマーケティング活動をトータルにサポートする『HEARST made (ハーストメイド)』 のサービス提供、データに基づいたブランドマーケティング支援専門組織『HEARST Data Studio(ハースト データ スタジオ)』を立ち上げるなど、コンテンツ制作における知見にデジタルの知見とデータを融合した企業活動を展開しています。
https://www.hearst.co.jp/
LinkedIn https://www.linkedin.com/company/hearst-fujingaho

 

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