商品名:玄(kuro)タンブラー
価格: ¥5,500(税込)
本製品「玄(くろ)」は、特別な日のテーブルを彩る漆硝子ブランド「百色」の新製品として、同ブランドのリピーターを中心にニーズが高かった「日常使いしやすい」のグラスシリーズとしてデザインされました。手仕事の風合いを大切にし、料理が映え、お茶やお酒が美しく色づく、落ち着いた質感のグラスです。
- サイズと色展開について
本製品は、1サイズ( φ8.3cm × h7.5cm (300cc) )で、「半塗り墨黒」「全塗り鉄黒」の2色の展開です。
半塗り墨黒:
煤(カーボン)を練り込んだ不透明な黒漆を、濃淡をつけて表現しています(ぼかし塗り)。ガラスの透けをそのまま残す事で、漆の質感を強調しています。
全塗り鉄黒:
半塗りの上から鉄粉を混ぜることで黒く変化させた、透ける黒漆(黒呂色漆)を薄く塗り重ねています。一見真っ黒なグラスですが、光にかざすと不透明の黒から透けた黒へのグラデーションがのぞき、見る角度や光によって表情が変わります。
- 製作方法について
漆は精製方法や合わせる素材により様々に表情を変えます。自然なグラデーションを作り、ムラのないよう均一に薄く漆を塗る必要があるため、塗りでは最高難度の作業をしています。また、やり直しがきかないことや、埃が塗膜に付着しないよう通常よりも神経質な環境作りが必要です。
- 製品名「玄(くろ)」について
「玄」は、赤や黄みを含んだ深みのある黒色のこと。また微妙で奥深く、深遠なおもむきを表す言葉です。日本の美術家・エッセイストの篠田桃紅は、 「玄というのはまた、一筆の濃墨で書くのではなく、淡い墨を重ねて刻していき、真っ黒の一歩手前で控えた色。」と紹介しています。
本製品では、漆が見せる様々な黒に向き合い、ガラスとの相性を見極めながら、丸嘉小坂漆器店ならではの「玄」を探求しました。
- 企画協力とデザインについて
「生活とアートの融合」をテーマに活動を続けるスパイラルが運営するオンラインショップ、「スパイラルオンラインストア」から、現代のライフスタイルにマッチするデザインの観点からディレクションをうけ、高感度な顧客層にも満足のいく製品として、スパイラルオンライストアでの先行発売に至ることができました。
デザインは、空間デザイナー川﨑敏弘とグラフィックデザイナー靎沢咲子によるデザインオフィスWALTZ.。プロデュースはグッドアイデア株式会社代表松田朋春が参画しています。
- プロフィール
<製造>
丸嘉小坂漆器店
木曽漆器の伝統を現代の文脈で進化させる職人工房。深い森に囲まれた旧中山道沿いの小さな町、木曽平沢で1945年に創業した。主要製品の「漆硝子」では、豊富な商品展開によって国内外に幅広く展開いる。
“百色”
「美しく,誠実で,ドキドキさせる漆硝子」をコンセプトに、漆の豊かな魅力を涼やかで透き通る硝子に纏わせ、今までの
漆器のイメージを塗り替えた自由な漆硝子ブランド。
<企画協力・販売>
スパイラルオンラインストア https://store.spiral.co.jp
<デザイン>
WALTZ. LLC (ワルツ合同会社)
川﨑敏弘と靎沢咲子によって設立されたデザインオフィス。「事物の潜在的な可能性を柔軟にとらえ、触れた人の心が躍るような、ユニークで明快なコンセプトを構築する」をテーマとして、平面から空間まで多岐にわたるデザインを展開している。www.waltzdesign.jp
<プロデュース>
松田朋春
グッドアイデア株式会社代表。プランナー。詩人。企業とクリエイターのコラボレーション事業『ランデヴープロジェクト』や、視覚障害者が開発に携わった『ダイアログ・イン・ザ・ダークタオル』、日本の優れた工場と協働して商品開発する『典型プロジェクト』や、詩を本の外にひらくデザインレーベル『oblaat(オブラート)』など幅広いプロデュースを行う。多摩美術大学非常勤講師。
<商品写真>
Miyuki Shimizu
※本事業は伝統的工芸品産業振興協会「ものづくりフロンティア事業」の助成を受けています。
■製品のお問い合わせ
有限会社丸嘉小坂漆器店
小坂玲央
info@maruyoshi-kosaka.jp
0264-34-2245(平日8:30〜17:30)
■販売のお問い合わせ
スパイラルオンラインストア
メールアドレス:store-support@spiral.co.jp
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