■トピックス
・テキスタイルブランドSOU・SOUと京都芸術大学がコラボレーションし、空間演出デザイン学科の学生が貫頭衣(かんとうい)を制作。
・最前線で活躍するクリエイターの指導によって、企画考案から制作、販売までを一貫して学ぶ実践的な芸術教育カリキュラムです。
・毎年売り切れと人気を博す貫頭衣。今年はショップ「SOU・SOU傾衣の向側店舗」での店頭販売とオンライン販売を行います。
人気テキスタイルブランドSOU・SOU(京都市中京区)代表で本学の准教授の若林剛之と本学専任講師の伊藤正浩の指導のもと、貫頭衣という日本古来の衣装を現代デザインとして制作、販売まで行っています。生地には伝統工芸品である伊勢木綿を使用しており、ファッションを通して日本の文化や伝統産業の価値をお客様にお伝えし、それらを残していく方法を学生が自ら模索しました。商品は毎年完売と人気を博しています。
11年目を迎える今年度は、空間演出デザイン学科の3年生15名が「織の四季(しきのしき)」をテーマに貫頭衣を制作しました。
SOU・SOUから提供された15種類の柄から生地を選び、学生がそれぞれ絵を描いたり、染色、刺繍したりと装飾を考え、個性が光る貫頭衣に仕上げました。また、店頭販売の運営はもちろん、オンラインショップの立ち上げや運営、SNS発信(https://www.instagram.com/sou.sou.kua)も学生自ら手掛けています。
貫頭衣 「SOU・SOU おくりもの」店頭販売 概要 ←ご取材いただけます。ぜひご取材ください。
期間:7月14日(金)~17日(月)
場所:「SOU・SOU 傾衣」向側の店舗 〒604-8042 京都府京都市中京区中之町578-4時間:12:00~20:00(最終日のみ18:00まで)
販売商品:貫頭衣(四形衣・長方形衣)4,000円~8,000円前後(税込)
貫頭衣 オンラインショップ販売 概要
期間:2023年7月18日(火)12:00~27日(金)12:00
ショップURL:https://kuasousou.stores.jp/販売商品:貫頭衣(四形衣・長方形衣)4,000円~8,000円前後(税込)
貫頭衣(かんとうい)とは
今回販売する貫頭衣は、約120着ですべて一点物!貫頭衣とは、弥生時代に着用されていたシンプルな構成の衣服のことで、袖と身頃が一続きになっており、広げると四角い布になります。
貫頭衣の種類は2種類。ワンピースのような縦長の形の長方形衣、Tシャツのような感覚で着られる四角衣です。デザインは多種多様。ぜひあなただけの貫頭衣を見つけてみてください。
伊勢木綿
江戸時代から作られている三重県の伝統工芸品です。単糸という、繊維によりをかけた1本の糸で織られています。またこの糸は弱撚糸という撚りかけ方が少ない糸で、糸の状態が綿に近くふんわりと柔らかい肌触りで、しわになっても元に戻りやすい性質があります。切れやすく折るのが非常に難しいので、現代のスピードの速い織機では織ることができません。なので、明治時代から動く力織機で、織られており、一台の織機からは一日で13メートル(一反)しか織りあがらない伝統工芸品です。現在では、三重県の「臼井織布」一軒のみでしか織ることができない木綿布です。
テーマ“織の四季(しきのしき)” (学生より)
季節を着る。四季を大切にするSOU・SOU、手ぬぐいで季節の移ろいを感じるとともに、伊勢木綿という織物に「四季」と「京都」を感じられるようなものを。学生1人1人の考える「四季」が詰まった、十人十色な貫頭衣。
■京都芸術大学 空間演出デザイン学科
現代社会で求められるサスティナビリティ、それに応えるデザインを空間とファッションで身につける学科です。「空間×ビジュアル×ソーシャルデザイン」の3つの領域を横断し複雑な社会の課題に応える空間デザインコースと「モノ」ではなく新たな「意味」を見出し、身近なファッションから社会課題に立ち向かうファッションデザインコースから成ります。
https://www.kyoto-art.ac.jp/art/department/spatial/
■SOU・SOU
日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインを製作する京都のブランド。
『新しい日本文化の創造』をコンセプトに、伝統的な素材や技法を積極的に用いながらも、現代のライフスタイルに寄り添うものづくりを展開。地下足袋や和服、和菓子や家具など、多岐にわたるアイテムを製作・販売。
また、様々な分野の企業とのコラボレーションによって、日本のテキスタイルデザインの可能性を広げている。
https://www.sousou.co.jp/
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