金沢の伝統文化を次世代へ伝えていくために、時代に合わせた楽しみ方を提供したいと考え、2022年3月にオープンした「金沢茶寮」。その新たな取り組みとして、2023年より、金沢茶寮にて扱う器や茶葉を、作家の手で蘇らせるアップサイクルプロジェクトをスタートいたします。
第一弾としてリリースする、破片アクセサリー「potte_Re」(ポタリー)は、陶芸作品の制作過程で割れや欠けにより破棄されてしまう器やお皿アップサイクルし、漆芸作家の手で新たなアイテムとして生まれ変わった、世界にひとつだけのアクセサリーです。
製陶所1つあたり、毎月コンテナ1台分が破棄されると言われる陶磁器を再利用。漆芸作家の作家性を掛け合わせたことで、サステナブルな価値を持ちながらも、デザイン性を兼ね備えた唯一無二のアクセサリーが生まれました。器として不完全になってしまった陶器(破片)を蘇らせ、人々が身に着けることで、愛されるものに生まれ変わり1つの作品となってほしいという、金沢茶寮の思いが込められた逸品です。
今回販売するアクセサリーは、体験型アートカフェ・金沢茶寮の「金沢塗」を考案した漆芸作家の松浦悠子が、一つひとつ手作業で塗りを施してお届け。鮮やかな色彩でありながらも、肌に馴染み、身体の一部として輝きを放つものに仕上がっております。
金沢茶寮では、現在、陶器の他にも、使用後の茶葉を活用したアイテムなどを試作しており、今後もアップサイクルの取り組みを続けて参ります。金沢の伝統文化を新たにデザインし、より多くの人に伝えていくという金沢茶寮のコンセプトはそのままに、より持続可能な形で、金沢の地に貢献して参ります。
<「potte_Re」(ポタリー)とは>
「potte_Re」(ポタリー)は、陶芸作品の制作過程で割れや欠けにより破棄されてしまう器やお皿をアップサイクルし、漆芸作家の手で新たなアイテムとして生まれ変わった、世界にひとつだけのアクセサリーです。
ひとつの製陶所で、毎月コンテナ約1台分の陶磁器が破棄されています。器やお皿として不完全で破棄される陶器を、そのままの個性豊かな形やサイズを活かし、漆芸作家がひとつひとつ鮮やかな塗りを施した金沢茶寮オリジナルアイテムです。「potte_Re」は、Pottery(陶器)+Re(リデザイン)を組み合わせ、名付けました。
(左:製陶所1つあたりで廃棄されてしまう不完全な陶器/右:「potte_Re」商品イメージ)
<製作工程>
|Product
■ 水彩風ピアス
カラー:全4パターンよりお選びいただけます。(下記カラーにパールを加えます)
ブルー×オレンジ、 ワインレッド×ラベンダー、 グリーン×ベージュ、 ターコイズ×ピンク
サイズ:約1cm×2cm程度 ※イヤリングへ変更可
価格 : 4,000円(税込)
■ 金箔ピアス
カラー:全4パターンよりお選びいただけます。 (下記カラーにパールを加えます)
ベージュ×ゴールド、 ディープグリーン×ゴールド、 ワインレッド×ゴールド、 ブルー×ゴールド
サイズ:約1cm×2cm程度 ※イヤリングへ変更可
価格 :5,000円(税込)
■ 箸置き2個セット
カラー:ベースを、レッド・ ディープグリーン・オレンジ・ターコイズの4パターンより2個お選びいただけます。(上記カラーにパールとゴールドを加えます)
サイズ:約2cm×3cm程度
価格:2,500円(税込)
すべて手作業で塗りを施しますので、1点1点デザインが変わります。ご了承くださいませ。
今後の展望 〜サステナブルな形で、伝統工芸を新たにデザイン〜
今回の取り組みに関わらず、今後も、サステナブルな形での伝統工芸のリデザインにチャレンジしたいと考えています。現在は、日本茶提供後の茶葉を再利用する取り組みを始めており、新たな作品として蘇らせるプロジェクトを進行中です。草木染めの作家とともに、日本茶提供後の茶葉を染料として活用し小物として蘇らせたり、茶葉を練り込んで、新たな陶器として焼いてみたり様々なトライを続けながら、みなさんにも楽しんでいただけるようなものをお届けしたいと考えています。
2023年1月12日よりクラウドファンディングをスタート
伝統工芸を多くの人々に触れてほしいと考え、「Makuake」にてクラウドファンディングをスタートいたします。今回はアクセサリーの他に特別に箸置きをご用意。さらに、通常体験にアクセサリー、箸置き製作がついた特別体験チケットもご用意しました。この機会に、ぜひ金沢茶寮へお越しください。
・スケジュール
2023年1月12日 プロジェクトスタート
2023年2月28日 プロジェクト終了
2023年4月〜 リターンを随時発送
・資金の使い道
新たなアップサイクルアイテムの研究開発費
体験型アートカフェ「金沢茶寮」について
石川県・金沢のひがし茶屋街を抜けた先、卯辰山に佇む古民家をリノベーションした一軒家にて、“塗って、味わい、感じる”2時間のフルコースを堪能できる体験型アートカフェ〈金沢茶寮〉。体験のはじめに行う「アート(塗り)」では、金沢の伝統工芸九谷焼の器に、「漆芸」ならではの“重ね塗り・磨き・削る“という技法をもとに、現代風にアレンジした金沢茶寮ならではの「金沢塗」を用いて、世界でひとつだけの器をお作りいただけます。
また、一般的な工芸体験では作品が手元に届くまで数週間~2ヶ月かかるところ、当日その場ですぐに完成した器でお茶を飲む「カフェタイム」まで体験することができます。
「カフェタイム」では、茶道の考え方である「守・破・離」の考え方に基づいてつくられたオリジナルブレンドの日本茶「shu ha ri(シュハリ)」を味わいながら、作品を愛でる時間までお楽しみください。
|Person
「金沢茶寮」を企画・運営するのは、遊ぶように、働く、ご機嫌で自由闊達なプロフェッショナルが集うビジネスデザインカンパニー株式会社U.S、そして世界各国で活躍するグローバル視点の陶芸作家・吉岡 正義氏と愛弟子である漆芸作家・松浦 悠子氏。
伝統文化を次世代へ伝えていくために、時代に合わせた楽しみ方を提供したいと考え、「金沢茶寮」を開業。
「金沢塗」について
また、吉岡氏と松浦氏、それぞれの視点が重なり合い生まれた最先端の「金沢塗」の色彩は、江戸時代から続く「金沢塗」特有の漆による色彩ではなく、陶器に色鮮やかな塗料を重ね塗り、削り、感性を研ぎ澄ましながら器に描く技法となります。
その裏側には、石川県で古くから受け継がれる伝統工芸「九谷五彩」*1 や「金沢塗」で用いられる限られた色彩に囚われず、「漆芸」ならではの重ね塗り・磨き・削るという技法を「九谷焼」に融合させることで、金沢の「塗り文化」に新たな風を送り込む、作家としての挑戦も。
金沢に訪れた際にはぜひ、古今の伝統美と出会える「金沢茶寮」へとお越しください。
*1:緑・黄・紫・紺青・赤の色絵の具を自在に活用して、絵付けされたスタイル。
|Date
店舗名:金沢茶寮(呼称:かなざわさりょう)
住所: 〒920-0832 石川県金沢市卯辰町チ16-17
営業時間:平日 10:00〜 18:00 / 休日 10:00〜 18:00
※体験の最終スタート時間は16:00です。
定休日:不定休
席数:[体験]1階 8席/[カフェ] 2階 10席
※カフェのみの利用も可能
電話番号: 076-254-6647
アクセス:金沢駅からタクシーで約10分
料金:体験 6,600円 (税込)/カフェメニュー 500円〜
<WEBサイト>
https://www.kanazawasaryo.jp/
<体験ご予約フォーム>
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000216465/
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