in

【国内初】国指定伝統的工芸品「琉球びんがた」のNFT化

日本で「あたりまえ」とされていた文化や技術を活用し、新たな事業価値を創造するビジネスデザインファームの株式会社ピハナコンサルティング(本社:東京都港区、代表:岡本幸樹、以下ピハナコンサルティング)は、琉球びんがた事業協同組合、琉球びんがた職人、民間企業から組成されている一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアム、知念紅型研究所と連携し、琉球文化の象徴である国指定伝統的工芸品「琉球びんがた(りゅうきゅうびんがた)」の本染め及び型紙のデジタルデータをNFT(Non-Fungible Token)(※1)として販売、当データを活用した商品開発を推進することで収益化を可能とするサービス『琉球びんがたNFT』を2021年12月9日(木)より開始いたします。
『琉球びんがたNFT』では、デザイン性の高い琉球びんがたの本染め、型紙のデジタルデータをNFT化するだけでなく、当デザインデータを使った商品の開発・販売の推進、琉球びんがた工房への視察が可能な権利をNFTとして今後リリースします。現時点においては、当データの利用に関するトレーサビリティをすべて得ることは難しいですが、まずはNFT化することにより琉球びんがたのデザインデータの活用機会を拡大し、琉球びんがた工房における新たな収益機会の獲得を図ります。
(※1)「NFT」とは、Non Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)のことであり、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンのことを指します。

■琉球びんがたとは
琉球びんがたは、沖縄の豊かな自然や特色を鮮やかな色彩や図柄で表現した沖縄の最も代表的な伝統的手染物です。戦前までは琉球衣装として、戦後には和装として多く染められ戦前以上に全国へと広がっていきました。起源は15世紀ごろ、中国やインド、ジャワの更紗などの染色技術を基に琉球びんがたが生まれたとも言われています。薩摩侵攻、琉球処分、太平洋戦争などの影響により歴史の中で何度も消えかけ、その度に荒波を乗り越えて現在に繋いで歴史を紡いできました。

 
■『琉球びんがたNFT』サービスの概要とサービスリリースの背景について
今日、日本では様々な伝統工芸の産地が消えさりつつあります。琉球びんがたも例外ではなく、染物職人の高齢化や職人の減少に伴い産地の技術継承において課題があり、作品・商品は後世に伝わるものの、それらを作っていた職人の技術・技法、またそれらを可能にした道具などは、しっかりと継承されないまま産地の衰退とともに消えつつあります。また、アナログな伝統産業であるがゆえに琉球びんがたデザインのライセンス管理もデジタル化が追いついておらず、琉球びんがたのデザインが他所で勝手に使われていることも多々あり、職人の技術に対して正当な対価を得られていない場面もあり、収益機会を逃すことで職人の生活が困窮してしまう現実があります。

『琉球びんがたNFT』ではデザイン性の高い琉球びんがたの本染め・型紙をNFT化しただけでなく、このデザインを使った商品の開発・販売を推進し、NFT購入者のコミュニティ限定の工房視察権等を今後付与してリリースしていきます。現時点においてすべてのデザインを使った商品の開発・販売工程のトレーサビリティを得ることは難しいですが、まずは琉球びんがたのデザインデータの活用機会を拡大し、琉球びんがた工房における新たな収益機会の提供を図ります。これまで、びんがたコンソーシアムがデジタルアーカイブしている約1,000点の琉球びんがたの本染め・型紙のデザインデータを、ピハナコンサルティングがNFT化を支援、本染め・型紙のデザインデータをNFTとして販売し、新たな収益化可能とすることで、琉球びんがたというコンテンツを中心としたDAO(自律分散型)のような組織が誕生することに期待します。琉球びんがたDAOではNFT保有者も含めたマルチステークホルダー体制で伝統産業の伝承を狙うものです。NFTという最新技術を介して、職人と伝統工芸製品の利用者が直接繋がるような世界観の構築を目指します。

プロジェクト詳細は、下記『琉球びんがたNFT』ウェブサイトからご確認頂けます。なお、本プロジェクトは、co-founderとして、@nobu_mei氏に参画して頂いています。
https://bingata.craftnft.jp/

『琉球びんがたNFT』は、下記リンクからご購入可能です。
open sea(型紙):            
https://opensea.io/collection/bingata

Foundation(本染め):
https://foundation.app/@ryukyubingata

今回、NFT化する琉球びんがたのデザインは、琉球王朝の時代から数百年続く紅型三宗家(※2)の一つ「知念紅型研究所」のものです。
(※2)紅型職人の中には、かつての琉球王国士族の仕えた知念家、城間家、沢岻(たくし)家の紅型三宗家と呼ばれる工房を持つ作家があり「知念紅型研究所」はその1つです。

■知念紅型研究所 知念冬馬 氏コメント
NFTアートというデジタルアートが誕生して日が浅く、まだまだ関係のない分野だと思っていました。アナログな紅型とブロックチェーンがどうリンクしていくのかということに非常に興味と好奇心が湧きました。
今後、デジタルの世界は目に見えない信用と目に見える証拠という矛盾したような世界が面白く展開していくはずです。 市場は拡大し、アーティストやクリエイターの活躍の場が仮想現実へと広がり際限がなくなると思います。そんな中で、アナログで重ねてきた技や伝統、歴史、なにより風合いというものがどれくらいのレベルで伝わっていくのか。 そこは職人としても、クリエイターとしても試行錯誤を重ね、続けることで進化させていきたいと考えます。 目まぐるしく技術や文化が変わる世の中に、「変わらないもの」で変えてみたい。 私たちの「作る」仕事はそのままで、見せ方と展開に変化をつけて、NFTの分野で琉球びんがたにまた新しいデジタルの息吹が宿してみたいと思います。

 ■株式会社ピハナコンサルティングについて
株式会社ピハナコンサルティングは、日本で「あたりまえ」とされていた文化や技術を活用し、新たな事業価値を創造するビジネスデザインファームです。
設立日:2011年12月19日
所在地:東京都港区虎ノ門3-14-1
URL:http://www.pihanaconsulting.co.jp/
代表取締役:岡本 幸樹
TEL:03-3434-8978
事業内容:コンサルティング、新規事業開発支援、工芸メディア運営、EC・ウェブ構築サービス

■一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアムについて
所在地:〒900-0033 沖縄県那覇市久米1丁目4−17
URL:https://bingataconsortium.com/
代表理事:屋冨祖 幸子 / 事務局長:小渡 晋治
TEL:050-5471-6988
事業内容:琉球びんがたライセンス事業、普及販売事業、技術伝承事業、知財モニタリング事業

■知念紅型研究所について
所在地:〒901-0153 沖縄県那覇市宇栄原1丁目27−17
URL:https://www.chinenbingata.com/
代表:知念 冬馬
TEL:070-6590-8313

あなたはどう思いますか?

コメント

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    GIPHY App Key not set. Please check settings

    スペシャルティコーヒー向けブランド「Cores(コレス)」よりキキマグ新色追加!「C811RD (レッド)」「C811CA(キャメル)」

    山口の老舗旅館「松田屋ホテル」で、客室タブレット「cocodake」が今年12月上旬に運用開始